防災豆知識 & Topics
保存水とは|保存水の製造方法
保存水とは?
地震などの災害時によって給水が行われなくなった時のために、ペットボトル等に入れて長期間保存しておく飲料水のこと。
保存水は、3年から5年程度の賞味期限をもち、製造時に高温殺菌処理を施し長期間の保存でも腐敗が起こらず飲料が可能な水。
近年では東日本大震災の教訓を受け、「東京都帰宅困難者対策条例」にあるような従業員の一斉帰宅を抑制し、三日間程度の食料備蓄が義務化される社会情勢の中、保存水の需要は急速に高まっている。
保存水製造工程
資料提供・撮影協力:株式会社大観峯
(富山県立山町野村)
ここでは株式会社大観峯様のご協力のもと、同社が製造する「北アルプス保存水」の製造工程をご紹介します。
- 深井戸(地下約100m)から地表の影響を受けていない北アルプスの天然水を採水し、原水タンクに一時貯蔵。 採水の際に、サンドセパレーターと言われる機械で天然水に混ざっている砂(サンド)などの不純物を取り除く。 その後、熱処理タンクへ移され、85℃で30分間一次殺菌される。さらに精密フィルターにて細かな不純物を取り除く。
- 5tタンクに移され、85℃で30分間加熱し、2回目の殺菌が行われる。この加熱による殺菌により5年間の長期保存を可能とする。 ここで、85℃に加熱された水はペットボトルに充填されるまで常温に冷まされることなく運ばれる。もう一度精密フィルターでさらに細かな不純物まですべて取り除かれる。
- ペットボトル製造機(フロンティア製EFB-2000) プリフォームと呼ばれる試験管状に形成された原料を100℃前後まで加熱し、金型に入れた状態でエアーを吹き込む。膨らんで金型の形になったものがペットボトルとなる。
- 前工程で製造されたボトルをきれいに洗浄する。
- ここからボトルのキャップを閉めるまでの工程はクリーンルームで行われる。殺菌処理された水を充填機によってボトルに入れられる。
- 紫外線殺菌されたキャップをキャッパーと呼ばれる機械でボトルに栓をする。
- 栓を閉められたボトルを転倒させ、ボトル内部全体を殺菌させる。5tタンクで加熱された水はこの時点でまだほとんど熱が冷めていない。
- クーラーと呼ばれる機械で、その名のとおり水の熱を冷ます。
- シュリンクラベラーにて、ボトルにラベルを貼り付ける。
- 出来上がったボトルをダンボールケースに箱詰めされる。インケーサー作業。
株式会社 大観峯
1. 原水タンク
2. 5tタンク
3. ボトル製造設備
4. 容器洗浄装置
5. 充填機
6. キャッパー
7. 転倒殺菌
8. クーラー
9. シュリンクラベラー
10. インケーサー
11. パレダイス
北アルプス保存水
北アルプス立山連邦の麓 恵まれた大自然の中で製造されたミネラルウォーターを長期保存可能な保存水として封じ込めました。
3,000m級の山々が連なる立山連邦に降り積もった雪解け水が花崗岩を含む地層に浸み込み、気の遠くなるような年月を経てナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの天然ミネラルを多く溶け込んだ“おいしい保存水”その名も「北アルプス保存水」。
賞味期限は5年5カ月。お届け時に賞味期限まで5年間を保証いたします。
地震や自然災害の少ない富山の大地から、みなさまの大切な人への安全と幸せを願い、通販ならではの低価格で命をつなぐ水をお届けいたします。